広島の原爆と今回の原発事故の放射能の量の違い
原子力発電所が爆発することと、原子力爆弾が爆発することとどちらが怖いんだろう・・・
広島や長崎では原子力爆弾が使用されて、
○放射能に汚染されて
○放射線による障害
が出た人はたくさんいるけれど、隣の佐賀県とか岡山県などで被害が出たという話はあまり聞かないし
今、広島や長崎に放射能汚染を恐れていかないって人はいない。
でもチェルノブイリはいまだに近くに入ることは許されていない・・・
この違いはなんだろう。
気になって、気になってしらべてみた。
たくさんのページを見たけれど一番分かりやすかったのがこのページでした。引用します。
原子力安全研究グループ
京都大学原子炉実験所
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/kid/safety/csproduc.htm
原子炉内に蓄積する放射能の量
原子力発電の基本はやかんの湯を沸かすことで、火力発電と変わらない。違いは、火力発電では石油や石炭を燃やし、原子力発電ではウランを燃やすことである。石油や石炭を燃やせば水と炭酸ガス、それに硫黄酸化物や窒素酸化物が生じる。一方ウランを燃やす(核分裂させる)と核分裂生成物(放射能、死の灰)が生じる。今日では標準的となった100万kWの原子力発電所の場合、一年の運転毎に約1トンの核分裂生成物が生み出される。広島原爆がばらまいた核分裂生成物が750グラムであったことと比べれば、1000倍以上の放射能となる。そして何よりも問題なことは、私達がそれを無毒化する手段をもっていないことである。
これほど厖大な放射能を抱えた原子力発電所がひとたび事故を起こせば、その被害が破局的なものとなることは避けられない。1986年に発生した旧ソ連チェルノブイリ原子力発電所の事故の場合、原子炉内には広島原爆2600発相当の放射能が含まれていた。その状態で原子炉が爆発し、広島原爆の800発相当の放射能がまき散らされた。その比較を図に示す。
正直言って、僕は安心のために今回の調べものを始めたのですがこのページを見て愕然としています。
簡単に言うと原発一基だけが破損したチェルノブイリでは広島型原爆の800倍の放射能が撒き散らされたとのこと。
それでは今回の4号機まで崩壊している福島原発では広島型原爆の3000倍の放射能が拡散の瀬戸際にあるのか?
3000倍というのは六ヶ所村の再処理施設に行くはずだった使用済み核燃料棒が1年分だけだったとしてだから、あるいはもっと多いのか。。
こんな、情報気軽に発表はできないだろう。
でも、どれくらいの危機にあるのかを認識できなければ正しく行動することはできないのです。
政府にはまさに説明していただく必要があると思います。
現場で使命感に燃えて頑張ってくれている、東電の職員・自衛隊の方々・消防隊の方々
心のそこから感謝しています。
安全が保たれ続けることを心からお祈りしています。
そして、この被害の拡散を防ぐため政府はアメリカの支援を断るというようなイデオロギー的愚考を廃し最善を尽くして欲しいと願うのです。